牛馬チャンと仲間たちぎゅうばチャンとなかまたち
kame
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亀チャンかめチャン

擬人化Qバージョンの亀

一番ゆっくり歩いているけど、いちばんゆっくりあるいているけど、何もかもよく覚えているなにもかもよくおぼえている

家族の中で唯一「ゆっくり」かぞくのなかでゆいいつ「ゆっくり」した存在—したそんざい—もうすぐ定年を迎える先輩で、もうすぐていねんをむかえるせんぱいで、歩みは遅いけれど、あゆみはおそいけれど、いつも早めに出発しているから遅刻したことがない。いつもはやめにしゅっぱつしているからちこくしたことがない。深い墨緑色の甲羅には歳月が刻んだ艶があり、ふかいすみみどりいろのこうらにはさいげつがきざんだつやがあり、瞳は澄んでいるけれど、ひとみはすんでいるけれど、星や光の輝きは一切ない—ほしやひかりのかがやきはいっさいない—「見尽くしたけれど、「みつくしたけれど、それでも穏やか」それでもおだやか」という落ち着きだけがある。というおちつきだけがある。

口数は少ないけれど、くちかずはすくないけれど、話すとたいてい目からうろこが落ちる。はなすとたいていめからうろこがおちる。若い同僚に「どうしてそんなに焦らないんですか」わかいどうりょうに「どうしてそんなにあせらないんですか」と聞かれると、ときかれると、ただ笑ってこう答える—ただわらってこうこたえる—「だって……若い頃に焦るべきことは、「だって……わかいころにあせるべきことは、もう全部焦ったからね」もうぜんぶあせったからね」古びた木箱を背負っていて、ふるびたきばこをせおっていて、中には古い写真や思い出の品がぎっしり詰まっているけれど、なかにはふるいしゃしんやおもいでのしながぎっしりつまっているけれど、たまに自分で開いて見るだけで、たまにじぶんでひらいてみるだけで、あまり人には見せない。あまりひとにはみせない。

口癖

若い頃に焦るべきことは、わかいころにあせるべきことは、もう全部焦ったからねもうぜんぶあせったからね